雛鳥Café

思いついたネタとか小説とか置いておく倉庫

【ルナアン】紅揺れるフォークダンス

パチパチと炎が揺れる。 今日は体育祭があり、現在後夜祭の真っただ中。 私ルーナは、お目当ての彼女とダンスを踊れなくて少ししょげています。 「はぁ…」 ため息ついたところで何も変わらない。 なんせ彼女はダンス部のエース・アンスリアなのだから こんな…

【兼相】とある夏の日。

日差しが照りじわじわ熱気が肌に伝わる暑い日、俺は顔に汗を伝わせながら今日の内番である畑仕事に精を出していた。 「あちぃ……」 「兼さんはたくさん着てるもんね」 俺の内番の服は着物の下にまた服を着ているため他の人より倍は暑いはずだ。隣でくすっと堀…

【シンヒナ】バッドエンドは船の上 後編

スローモーションにみえたから助けれるはずだった。実際は、驚いてヒナの名前を呼ぶことしかできず、一瞬にして砂浜にヒナの体が打ち付けた。俺の名前を呼ばれた時にはもうヒナの意識は闇の中。急いで脈拍を確認すると脈は動いていて、微かに息をする声も聞…

【シンヒナ】バッドエンドは船の上 中編

わたしは、ティトスからあと少しの命ということは聞いていた。そして、このベッドだけがある白い部屋から出たらわたしの中にいるルフが活動しなくなることも聞いていた。 つまりこの部屋を出ることは死を意味していた。 ティトスは残り少ない命のわたしに願…

【シンヒナ】バッドエンドは船の上 前編

好きな人が死ぬ直前、なにをしてあげるのが最善だと思う? 俺は抱きしめて、彼女の願いを聞いて叶えてあげることだと思う。 願いは何でもいい、外出すること、食事をすること、色事でも… まぁそれはなし。俺が欲望に忠実すぎるだけだから。 レーム帝国 ヴァ…